イラン旅行記
イランって怪しい感じがするけど、実際どうなの?ということで、実際に行ってみました。

2012/11/4(日) 46日目 How is your opinion about Iran?
【本日の行程:夜行列車 ⇒ テヘラン ⇒ シーラーズ】

スカーフを巻いた美人のお姉さんに声をかけられる。

「何かお困りですか?どこに行くの?」

「空港に行きたいんです。」

「ちょっと待ってね、タクシーを拾ってあげるから。はい、これで空港まで行けるわ。」

「あ、ありがとうございます。あっ、あの。」

「いいの、気にしないで、じゃあ、良い旅を!」

お姉さんはタクシーの運転手に
空港までの運賃を全額渡して去っていきました。

いつの間にか1から10まで手はずを整えてもらい、さらにおごられていました。



イラン人は、とにかく親切です。
バスや電車では席を譲ってくれるし、
何か困って立ち尽くしていたらどこからか声がかかって助けてくれるし、
少し話せばバス代や電車代をいつの間にかおごって貰っています。

イランの人は、英語ができないにも関わらずとにかく良く話しかけてきます。
どこの国から来たの?一人できたの?旅行?それとも仕事?日本ではどんな仕事をしているの?
中学校で習ったような、お決まりの質問が大抵ですが、
イラン人の中にはやっぱり英語ができる人もいて、それなりの会話をしたりします。

その中で、他の国では訊かれない、イランならではの定番の質問があります。


How is your opinion about Iran?

あなたはイランについてどのような意見ですか?
意見って言われてもね、なんのことやら。
でも、何回か聞かれるうちに、本来の意図が分かってきました。
たぶん正しい訳は、

あなたはイランをどう思っていますか?

彼らは、自分の国がどう思われているのか、とっても気になっています。

政治的な話をするのは危険なので、彼らの期待に反し、
「イランは遺産が美しくて人も親切で町並みは都会でとても素晴らしい国です。」
と、観光の視点に論点をすり替えて答えています。




そもそも私がイランに来た理由は、違和感です。

普段、目にするニュースは、イランが世界の脅威であると報道しています。
数年前は日本人旅行者がイラン国内で拉致されたニュースが流れ、
核を開発しているというニュースが流れ、
ホルムズ海峡を閉鎖して石油を止め、
イスラエルと戦争を始めようとしている。

しかし、旅人のブログを見ると、イランはとても美しく、
何よりも人が親切で温かいという意見が大多数でした。

私にはやっぱり、偏見があると思う。
それを確かめた上で、イランについて語りたい。

イランに来たのはそんな理由です。



「君はヨーロッパやアメリカがイランに圧力をかけているのを知っているかい?」

「つい三ヶ月前までは、100ドルは200万イランリアルだったんだよ。
だけど、今は100ドルが300万イランリアル。
アメリカが石油とかをイランから買わなくなったから、イランの貨幣価値が一気に下がっちゃったんだ。
困っている会社がたくさんあるんだよ。」

「私達はいつアメリカやイスラエルが
原爆を落としにくるのではないかと思うと、とても怖いんだよ。
君達の国は、広島や長崎を忘れちゃったのかい?」




他国は国民を情報規制や操作していると言うが、別に日本だって同じだと思う。
嘘を言わずとも、伝える人の都合の良い真実だけを切り取って強調して報道すれば良いだけだから。
それはテレビでも新聞でもネットでもブログでも、影響力の差こそあれあまり変わらないと思う。


私が今まで見て、聞いていたのはこっち側の話。
しかも、別に自分の国がしたいからやってた訳ではなく、
他の国の足並みをそろえるためにやってたこと。

反対側からはこう見えていたし、ただの集団いじめとあんまり変わらないと思う。











それでも、

私の国がそんなことをしていると知っているのか知らないのかは定かではないけど。




「どこから来たの!?」

「日本から来ました。」

「じゃぽーん!グッドカントリー!ウェルカム、トゥー、イラン!」



皆が満面の笑みで答えてくれる。
その度に、なんだか胸が痛い。

私にできることは小さいけれど、
それでも少しでも多くの人がイランについて考え直してくれて、
この状態が早く解決してされることを祈っています。









【ウズベキスタンビザ申請情報】

テヘランにはウズベキスタンビザとトルクメニスタンビザの申請に来ました!
トルクメニスタンのトランジットビザを取得するためには、
通過先のウズベキスタンのビザのコピーが必要です。
そのため、まずはウズベキスタンビザを取りに行きます。

テヘランのウズベキスタン大使館でのビザ申請は、
日本大使館からのレターが必要です。


まずは日本大使館に行ってレターを貰います。

・発行手数料無料
・書類二枚を記入
・一枚目は同意書、二枚目はウズベキスタンの旅程表(大体ザックリで良い。)
・必要なもの:パスポート
・所要時間:20分ほど







続いてウズベキスタン大使館へ行って、ビザ申請を行います。

【必要なもの】
・インターネットの特設サイトで入力しプリントアウトしたビザ申請書
・日本大使館からのレター
・パスポートのコピー1枚
・証明写真2枚

※発行手数料15USDは受取時に支払い
※受取は一週間後の午前9時~可能
※テヘランのウズベキスタン大使館ではウズベキスタンビザの延長ができません。
そのため、新しくビザを取り直すしか方法はありません。レターも新しく必要です。
※イタリア人と話したところ、イタリアでのウズベキスタンビザ取得は70ユーロもかかるんだって。





【こんな感じではしごしました。】
■5:50 テヘラン鉄道駅到着
朝7時半頃から日本大使館に向けてバスとメトロで移動するも時間が無くなり、
結局タクシーで向かう

■9:30 日本大使館到着 
イラン人のお姉さんがさくっとレターを作ってくれます。

■9:50 レター受取完了
時間がないのでタクシーでウズベキスタン大使館へ移動します

■10:30 ウズベキスタン大使館到着
申請開始→終了

■12:30 イラン航空でシーラーズ行きの航空券をチェック
売り切れ。空港に直接行けば他の航空会社の席が余ってるかもとのこと。
空港へ移動



■14:00 空港にて、キャンセル待ち開始
本当に売り切れてたので、キャンセル待ちをしてみる。




■15:35 シーラーズ行き搭乗
無事、キャンセル待ちに乗れた



■17:00 シーラーズ到着!!
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