キリバス旅行記
キャプテンクックがクリスマスに見つけたからクリスマス島。世界最大の環礁らしい。
いろいろ観光名所があるはずなのに、結局ホームステイして終わってしまった。。

2010/12/16(木) 34日目 豚を取りに行こう。
【本日の行程:クリスマス島】

さて、高い交通費をかけてダイビングをしにクリスマス島にやってきたはいいが、
インストラクターがいないためダイビングができばいことが発覚した昨日。

放心状態の中、泊まっている家のパパが、今日は豚を取りに行くという。
なんでも、金曜日に会社のクリスマスパーティーがあるらしく、そのための豚らしい。
その豚がいる村は島の中心ロンドンからかなり離れたポーランというところで、一緒に行く?と誘われる。
冷静な判断もできぬまま、とりあえずやることがないのでついていくことに。

昼ごろに行く予定だった豚捕りは、南洋タイムでいつも通り遅れ夕方出発。
片道2時間かけて島のはじっこへ。
昼間行ってればそれはもう美しいラグーンを拝めるところだったのですが、
夕方過ぎの出発ではくすんだ海しか見ることができず。。

クリスマス島はとにかくでかい。
話によると、キリバスの国土のうち86%がクリスマス島なんだとか。
人口は7000人ほどで、移住者が多く年々増加しているとのこと。
クリスマス島の土地はすべて国有地。そのため、すべての住民はリース、という状況らしい。



砂利道を進み、森を抜け、たどり着いた場所はラグーンに面した小さな6軒ほどの集落。
そして木陰につながれた豚さん。
なんか死亡フラグ立ってると思ったんだよね、その状況。
しばらく世間話をした後、長いナイフを持ち出し、いざ屠殺。。
四股を手で押さえてひっくり返し、心臓を突く。どうやら失血死させるよう。
これが、本当に一瞬で死ねないもので、やっぱり見るんじゃなかったなと今更後悔。。。
ラグーンに血が流れる。。

それにしたって海というのはなんでも流していい存在らしい。
用も足すし、泳ぐし、ゴミも捨てるし、血も流すし肉も洗う。
こんなになんでもかんでも垂れ流しても綺麗なのだから、
日本の高度成長期にはどれほどの汚物を海へ流したのか全く想像がつかない。



豚さんが長い時間をかけて絶命した後、どうなるのかちょっと見守ることに。
まずは豚さんの睾丸を取り除く。これは味に関わるのか、儀式的なものなのか、未だに謎。
続いて、乾燥したヤシの葉をかぶせて火をつけ豚の表皮を焦がす。



全身をすっかり焦がしたら、海際によせてこげた皮をそぎ落とす。
そして解体し、どこかで見たことがある絵図らとなるのでした。
生きるって、難しい。



夜もすっかり更け、皆で円状に座りながら夕食。
間違っても、ヤーミー♪なんて食事ではないものの、
満天の星空のもと、地面に引いたご座の上で食べるご飯はなんだかいろいろ思いを振り返らせる。






帰り。バラバラになった豚さんを持って帰る。

それがあまりにも大きな豚さんだったため、
本来、一緒に来るべきトラックがエンジントラブルでこれなかったため、
トランクに改造ウーハーが搭載れてスペースを奪われているため、
そもそも無計画なため、
いろいろな原因はあるものの、とにかく豚のクーラーボックスが車に入らない。
この棺桶みたいな箱の中にはバラバラになった豚さんが、、うぉぇ。

と、ここで妥協案が出される。
豚さんを桶に移して、もろ見えの状態で小分けにして積載する。
おぼぉぼぼ!!これはっ!!
かなり配慮していただき、自分は隣に蓋のついた桶を一つ置くだけにして頂けました。
助手席の方は、蓋が閉まりきらない豚の蹄が飛び出た桶を足で挟んでの帰宅となりました。
でもね、振動があるたびに、隣で、ぴちゃ、ぴちゃって音がするんです。。




えーと、ダイビングしに来たんだけどな。。おっかしいなー。


帰り際、運転手が疲れたので代わりに運転することに。
初めての海外運転がキリバスになるとは。。



えーっと、ダイビングしに(以下略)
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