ナウル旅行記
鳥の糞でできた島。。戦争、採掘、援助。
日本人はナウルを知らないが、ナウル人は日本のことをよく知っている。
そんな、不思議の国のナウル。

2010/11/24(水) 12日目 ナウル侵入
【本日の行程:タラワ環礁(キリバス)⇒ ナウル】



12時の飛行機でナウルへ。まずナウルの最初の難関は、
「はたしてビザがないのに航空会社から搭乗を拒否されないか」
であったのですが、難なく搭乗を許される。
ふふ、事前情報通り。

最後に気づいたのですが、キリバスって荷物検査がすごく適当です。
手荷物もろくに中を見ないし、赤外線やX線検査も、その機械さえありません。
こんな国でテロなんてする人もいないでしょうからねー。





「窓側がいいのー。」と言って窓側をゲット。
やぱり島国は上から眺めるのがとても美しいと思います。
空港はタラワ環礁のちょうどL字型の直角部分にあります。
下の写真はちょうどその部分で、
左右に細長く国土が広がっているのが分かります。

そしてL字の底辺部分に沿ってぐっとフライト。





空港から一番西端のBetioまで、バスだと30分くらいかかる道のりを、
飛行機だと5分ほどで通り過ぎていきます。
この一週間の思い出も、こんなあっという間に過ぎ去っていくのかと、
少し悲しい気持ちになったり。

この時点で、実は結構キリバスが好きだったことに気が付く。



そして眼下に伸びるは大日本コーズウェイ。
今は潮が引いているのか、まわりの干潟もよく見えて道路が目立っていないような。。
上にある島がBetio島、そして下がBairiki島、それをつなぐコーズウェイ。
Betio島のコーズウェイの傍には「大日本小学校」なるものまでありました。

60年前の戦争から今までの歴史を振り返ると、
なんだか不思議な気持ちになります。

違う建設会社のCMですが、
「形に残る仕事」を前面に押し出して、
就活生へのアピールをしていた企業を思い出します。
今ならその意味がよくわかる。
この道路ができて、多くの人が感謝してる、
そんなことを仕事にするって夢があるものなのだなと考えを改めさせられます。



キリバスからナウルへのフライトは約1時間。
どこまで見ても海しかなく島は一つもありません。

遠くはクック船長やマゼランだの、
芸術家では「宝島」を書いたスティーブンソンだの、
いろんな過去の偉人たちがこの果てしない南の海を渡ったのかな。

そんな思いに耽っていると、突然空に浮かぶ島が。。



ひょっこりひょうたん島レベルのものすごい孤立感。
ナウル発見です。





入国審査にて、「ビザもないし、宿の予約もしてないんだぴょーん♪」
というと、案の定、最後にまわされる。
やっぱり入国できないか?とドキドキしていると、
恰幅のいいおっちゃんが登場。
事前に入手していた情報通り、一度パスポートと航空券を預かられ、
明日、オフィスに取りに来るようにとのこと。
ビザ代として100オーストラリアドルを支払うことを言われる。

「4~5人のイギリス人だのアメリカ人だののビザは事前に確認してるけど、
日本人なんて知りません!!」

だって、いっぱいメールしたけど一通も返信こなかったんだもーん。

それにしたって、キリバスからこの国に来ると、
皆が馬鹿みたいにいつも笑顔でないし、すれ違ってもあいさつしてくれないし、
まるで日本みたいじゃないか!!
いんや、ほかの南国の島が異常なほど親切なだけだよね、
この国はむしろ標準以上に親切な国なはずだよね。

そしてこの国には、
Menen Hotel(一泊85ドル)とOdn Aiwo Hotel(一泊70ドル)の二つしかホテルがないらしい。
うぅ、これだから南洋の旅は。。(涙)
ということで安いほうのホテルへチェックイン。




本当はもっとさびれて汚いのに、
写真だときれいに見えてしまうのが悔しい。。
ここのホテルは先週も日本人が泊まっていたらしい。
でもその人は政府のひとらしい。

お偉いさん、こんなさびれた国で何をされているんですか??
ついにナウルのリン採掘から完全撤退でしょうか??
あ、もうやってない??

そう、ナウルはかつて、リンの採掘の島として栄華を極めていたのです。
この島は海のど真ん中にあるため、渡り鳥の休憩地点となっています。
そのため長い間、鳥の糞と土壌の成分が化学反応を起こし、
大量のリンが蓄積されていました。

が、今は掘りつくして、国家の継続がやばいらしいです。
いやーん無計画。

そんなこんなで宿の周囲をくるっと歩いて終了。


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