ナウル旅行記
鳥の糞でできた島。。戦争、採掘、援助。
日本人はナウルを知らないが、ナウル人は日本のことをよく知っている。
そんな、不思議の国のナウル。

2010/11/26(金) 14日目 島内観光
【本日の行程:ナウル】

朝、受付に降りると昨日お世話になった政府の方と偶然に会う。。
地図を売っている場所を見つけたから、ついでに車に乗って行けと言われ、
もちろんお言葉に甘えて車に乗る。

この国には公式な地図というものがなく、
だれが書いたとも分からぬ絵の地図しかなかったようだ。
売店のおばちゃんが、
「なんでこの国には地図がないの?あんたちょっと作るように働きかけなさいよ」
と政府の人に言うも、苦笑いしながら、
「いや、俺の管轄じゃないし、俺はしがないボランティア管轄の職員だし。」
と答えているやり取りが、なんだか日本と変わらないなーと思ったり。




どこに言っても、なぜナウルに来たのかと問われる。
それはナウルなんて聞いたことのない国で、
今を逃したら二度といけないなんて考えれば行きたくなった、
と説明するのも億劫で、日本にはナウルの情報がなくて、
気になって来たんですと答えるようにしている。

「日本人はナウルを知らない!?」

そう言われましても、知らないものは知らないわけでして。。

「君は第二次世界大戦でここにたくさんの日本人がいたことを知らないのかい?」

そう言われると、なんだかいろいろ複雑な気持ちになる。
教科書では数行で片づけられた南太平洋の戦争というのは、
こんな島でもやはり行われていたのか。。




ナウルには観光HPがあり、島の移動について記載があり、
要約するとこんな感じ。

「島には公共の輸送サービスがないので、
島内の移動は車を借りるか、ヒッチハイクがおすすめ♪

公式HPに書くなっ!!と思わず突っ込みたくなるも、
この島は車を持たぬ者は本当に移動手段が徒歩くらいしかないのである。
そしてやることも大してないのである。
早速、宿の前で親指をたててにこっと笑顔を振りまくと、2台目ですんなり車が停車。
しかも運がいいことに、止まった車は島で大工の小さな会社を経営する社長さんで、
仕事中にも関わらず、島内の主要な見どころを観光させてくれることに。

おじ様、ありがとう!!
ということで島内観光に出発です。


この島国には、島を一周する道路が一本あり、
それに沿うように13の地区に分かれています。
さらに島の真ん中にあるラグーン(小池)を中心にもう一つ地区があり、
全部で14の地区から成り立っているようです。

まずは空港の裏手の砂利道を登り、
日本軍が使っていた防空壕なのかトーチカなのかを見学。
ここで死んでいったのかなぁ。。




続いて、難民収容施設跡地を見学。
ナウルではアフガニスタン人、イラク人の難民を一時的に収容していたらしく、
それ専用の建物を採掘場近くの島の真ん中に建てたようだ。

難民施設というと、もっとこう小汚くて悲惨な場所を想像していたが、
思ったよりも小奇麗で住みやすそうな感じ。
今は難民はおらず、事務所や学校として再利用しているそうです。




続いてリンの採掘場へ向かう。
島の中心がほとんど採掘場らしく、
右を見ても左を見ても、トルコのカッパドキアの小型版がずらりと並んでいる。
90%近くが掘り終えてしまったのだとか。




昔はトラックではなくトロッコで運んでいたらしく、
工場の近くに土砂を集める施設の跡があった。
路線は底が抜けていて、集めた土砂をそのまま下へ流し込んで貯める仕組み。
それを工場でオーブンし、船へ積み込む段取り。
廃墟好きの血が騒ぎます。




他の地区も見学させてもらい、今日の観光は終了!
暇だったので、熱心なクリスチャンの歌を聞いてみました。

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