ネパール旅行記
トレッキングに挑戦するものの、いつ心が折れるか心配です。
折れるなら帰りが楽になるよう、早めに折れて欲しいなぁ。

2012/10/16(火) 27日目 エベレストトレッキング11日目~最大の難所、チョララ峠編~
【本日の行程:ゾンラ ⇒ チョララ峠 ⇒ ゴーキョ】

ゾンラ (4830m) 6:55 → チョララ峠 (5368m) 9:40 / 10:15 → Thangnag (4700m) 12:40 / 13:10 → ゴーキョ (4790m) 15:30




シ「今日が全行程の中で一番大変だから、がんばろうね。」

我「は、はい。。」



実はもうトレッキング11日目なので、寝てもあまり体力が回復してませんでした。
朝起きたときから既に元気残量60%
でも、ここさえ、この峠さえ越えれば!!









初っ端から傾斜のきつい岩場の登り。

辛い、辛すぎる。
なぜならゾンラはチョラパス(=チョララ峠)の目の前にあるからです。

元気残量25%



シェルパ君とはもう元気がなく会話ができないレベル。
景色は絶景なんだけど。。

やっとのことで登る。
ここを登ればきっと先にはチョラパスが、チョラパスが!!!










チョラパスではなく、雪原があらわれた。
ううくい に 10 の 精神的ダメージ。
元気残量15%



ここはクレバスが多いから注意って地球の●き方に書いてありましたが、
実際には足跡がいっぱい残っていて、
むしろ滑らないように歩くほうが大事でした。
アイゼンはあるに越したことはありませんが、
誰もアイゼンはつけずに歩いていけるような場所でした。



雪原を抜け、最後の岩場を登り、ついに!






チョラパスに着いた!!



絶景か・・・・、もう体力が残ってなくて、感動が。。



でも間違いなく綺麗なんですよね。
ちょっとビスケット、チョコレート、ポテト休憩。

シ「このポテト、ロブチェで親戚に作ってもらったんだ。」

我「何が入ってるの?」

シ「ポテトとパンみたいなやつを唐辛子で和えたピリ辛風。」

我「芋うめー!!」

シ「ここからが最後の難関だからね!」












うわー、超傾斜がきつい下りなうえに、浮石の多い岩場。
こりゃ間違えれば死ぬわ。


チョラパスは反対側から登ってくる人もいるので、
譲り合いながら、慎重に降りる。




我「やったー!降りきった!!次の町までどのくらい!?」

シ「ここからあと2時間くらいかな。」

我「がーん!!」





ひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすらひたすら

歩きます。
もう冗談も声をかける元気もありません。

元気残量10%


やっとのことで、チョラパス(峠)の次の村、Thangnagに到着。



シ「こっからあと1時間半くらい、氷河を渡ればもうゴーキョだよ。」

我「やったー。あと1時間半ならなんとか。本当に良かった。。」






小川の流れる穏やかな道。
確かに両端は少し盛り上がっているし、ここが氷河の痕なのかな。
でもGOKYOって文字と矢印があるし、
ここを抜ければ、あと少し、あと少し。



思えば、本当にがんばったな。

あんなに辛い思いをしてチュクンリーにも登ったし、
一人でベースキャンプにもカラパタールにも行ったし、
そして最後のチョラパス峠越えも終わった!

ああ、本当に、良く頑張ったなぁ。



あの坂を上れば、
あの坂を上れば、きっと今日泊まるロッジが見えるに違いない!

あと、一息。

あと一息!

よっしゃ!!













ねえ何?これ。
新たなフィールド、広大すぎじゃない?

つーか、今日のロッジはどこ?まさかあの奥の茶色い山の上?
まじ舐めてるの?

すいません、舐めてました、だからもうゴーキョに着かせて。。(涙)


なんかあれですね、
ラスボスだと思って倒したらまだ中ボスで、
倒したら新しい大陸とか世界が出現した!

みたいな壮絶な度肝を抜く落胆。

つーかマジ、今日の宿、遠すぎでしょ。。
見えないし。。








我「ねえ、ここまで来るのにもう一時間くらい経ってるよね。」

シ「うん、経ってるね。」

我「本当にあと30分で着くの?」

シ「着かないね。」

我「今日のロッジってどこ?」

シ「あの奥の山の向こう側。」

我「これが氷河?」

シ「うん。地図とは道が変わっちゃってるけど。」

我「どうして一時間半なの?」

シ「僕たちの足の速さだと一時間半なんだよね。」

我「・・・・。そっかぁ。。これさ、一度降りるじゃん。」

シ「うん。」

我「そしたらさ、あの山の向こうって事は、また登るってことじゃない?」

シ「そうだね。」

我「そうだよね。。」










あー、そうですよねー、歩きまーす!!!!!!!!









ううくい は あらたな フィールド を 歩きはじめた










まんねんゆき の うえ に 石 が のっている










おおきな みずうみ が あらわれた






もう無言ですよ、無言。
疲れきって、一言も発せられないですよ。

しかも本当に登るの。
目測50mくらい登るの、また、かなり急な斜面を。




もう涙も出ません。
辛い、辛いよ。。







やっとのことで登り切ると。











うそ!?何ここ!?標高4790mにこんな場所が!?

夢の中へようこそ。ゴーキョへ到着です。
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