ネパール旅行記
トレッキングに挑戦するものの、いつ心が折れるか心配です。
折れるなら帰りが楽になるよう、早めに折れて欲しいなぁ。

2012/10/19(金) 30日目 エベレストトレッキング14日目~完遂編~
【本日の行程:ナムチェ ⇒ ルクラ】

ナムチェ (3440m) 7:10 → モンジョ (2835m) 9:35 / 9:45 → Chheplung (2660m) 12:40 → ルクラ (2840m) 14:10



ついにトレッキングの実質最終日。
今日は来た道をただ戻るだけの行程。

足はもうガタガタ。最後のひとふんばり。



朝のナムチェバザールは煙に包まれる。
それは線香や小さなごみを燃やしたりで、ふわりと白い気団が空気にまとわりつく。



ポーターさんもヤクも大きな荷物を背負ってすれ違う。
今からどこまで行くんだろうなー。



初日に泊まったモンジョへ到着。
ここの宿でシェルパ君はMP3プレイヤーを忘れたため、回収。
こんにちわー、お久しぶりです。

山小屋では基本的に、ポーターやガイドは無料でお茶が飲める。
今回はシェルパ君の前にお茶が2個、運ばれてくる。

我「このもう一つのお茶は誰の?」

シ「それね、小屋の主人が、君をネパール人だと勘違いして出しちゃったみたい。


わーお、完璧にネパール人と認定☆

どうやら日本人とネパール人の違いは肌の色だけみたいです。
ネパールで暮らすのは・・・うーん、大変そうだなぁ。




【シェルパ君図鑑】
・背中には客のザックを、前に小さな自分用のリュックをしょって歩きます。
・自分のリュックは超小さい。防寒具などの必要最低限しか入っていない。
・基本的に水はほぼ飲まない。
・背負える重さは合計30kgまで。でも重いとやっぱり辛い。
・英語を喋れるかどうかは個人の能力に左右される。
・一言で言うと、超人。マジ、尊敬します。。



シ「ねえ、機嫌はいかが?」

我「元気だよ。」

シ「怒ってない?」

我「え?どうして?ものすごく疲れてるけど、怒ってはないよ?」

シ「そっかー。トレッキングって、最終日近くは怒る人が多いんだよね。」

我「(そりゃこんだけハードだと八つ当たりもしたくなるわな。)そうなんだー。」

シ「この前の中国人も怒ってたんだー。」

我「あの10日間ハードスケジュールの?」

シ「そう。彼は英語が喋れないからこっちに向かって中国語で話してきたの。」

我「へー。」

シ「もちろん理解できないじゃん。そしたら、こいつ英語も喋れない、とか怒り出してさー。大変だったよー。」


話を聞くと。
その10日間ハードスケジュールの中国人の日程はこんな感じ。

1日目:ルクラ→テンボチェあたり(この時点でもう何かおかしい。)
2日目:テンボチェあたり→チュクン
3日目:チュクン→チュクンリー→チュクン
4日目:チュクン→ペリチェ(チュクンリーで高山病にかかる。)
5日目:ペリチェ(高山病を治すため二泊)
6日目:ペリチェ→ゴラクシェップ→エベレストベースキャンプ→カラパタール→ゴラクシェップ(あり得ないほどハード)
7日目:ゴラクシェップ→ロブチェ→ゾンラ→チョララ峠→ゴーキョ(あり得ないほどハード)
8日目:ゴーキョ→ゴーキョリー→ゴーキョ→ドーレあたり
9日目:ドーレあたり→ナムチェあたり
10日目:ナムチェあたり→ルクラ


さあ、時間のないあなたもこれで10日間で名所をまわれます。
つーかハードすぎ。そりゃストレス溜まるわ。


高度順応とか全く考慮してなかったんでしょうねー。


我「行動時間的に10時間以上歩いている日ない?」

シ「うん、だからゴーキョの手前の氷河とか、もう周囲が暗くなっててヘッドライトつけながら歩いたんだよ。」

そうですよねー。

でもその中国人はシェルパ君に登山靴を買ってあげたり、一緒にご飯を食べたり、お薬を大量にくれたり、
いろいろ親切にしてくれたそうです。
つーか、今回のトレッキング中に会った中国人はみんな良い人でした。




そんなことを話しながら。

お互い、疲れが溜まってるので歩く元気がなかなか搾り出せない。
いくつものを村を越え、やっとのことで。



ついにルクラに到着!!





くったくった。
そしてなんとルクラにはスターバックスコーヒーがあるのです!!
しかもWi-Fi無料、電源プラグあり!!
コーヒー一杯100円以下。
え?本当にオフィシャルなのかな?

だけどもいつも満席だったので、お隣の似たようなカフェに行って、無料ネットを楽しみました。





【シェルパ君にお会計】
900Rs×12日分+ボーナス2500Rsをお支払い。
チップは払わないって、心に決めていたのに、くっ。

数時間後、シェルパ君は手に黒い物を持っていました。

シ「へへへ、新しい携帯電話、買っちゃった!」

我「それ、いくらするの!?」

シ「中古だから2000Rsくらい。新品だと3000Rs。見て、タッチパネルなんだよ!」

我「(2000円でタッチパネルってすげーな。)本当だ、すごい!」

シ「しかもMP3とかもちゃんと聞けるんだ!」



と、惚れ惚れしながら携帯をいじくるシェルパ君。
ああ、私のあげたボーナス2500Rsでこんなに喜べる物を買えただなんて!
眺めているだけで微笑ましいですね。
おじさん、ちょっと嬉しいです。







シェルパ君から夜ご飯のお誘いを頂いたので、おうちにお邪魔。
今日もダルバート♪つーかシェルパ君は基本的に毎日ダルバート。








ごちそうさまでした!!
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