チベット旅行記
チベットは一枚岩じゃないのねー。

2015/8/20(木) 8日目 耐久。16時間バスの旅。
【本日の行程:色達(セルタ) ⇒ 成都】



セルタで泊まっていた宿は、部屋に帰るといつもおっさんがマニ車を回しながらベッドに寝っ転がってました。
ちげーし、俺、ドミトリーに泊まってねーし。

そう、このおっさんは宿のオーナーさん。
そもそもこの宿の客室は外から鍵がかけられないという重大な欠点を持つため、
それ補うために、おっさんは日中、部屋で荷物の番をしてくれるのだ。
という名目で、毎日テレビでドラマとニュース三昧のようでした。
どうやらテレビは客室にしかないらしく、自分の部屋にはないらしい。

もちろん第一印象はさっさと出てけでしたが、
このおっちゃん、超良い人で、「歳は?」「結婚してるのか?」「俺は子供が4人いるんだ。」とか、
英語がまったく通じないので漢字で筆談。
すぐに、自分もベッドに寝っ転がって一緒にドラマを見る仲になりました。

おっちゃんはニュースも良く見ます。
この時は天津大爆発だったり、タイのバンコクテロだったり、
世界でいろんなことが起きていたようです。
そして日本では終戦記念日。
中国では抗日記念日のニュースが連日ひっきりなしに流れています。

我(あー、抗日のニュースだ。中国本土が空爆されてる映像だなぁ。)

我(あー、めっちゃ旭旗だわ。)

我(何言っているか分からんが、たぶんこのおばあちゃんのインタビューは日本軍の攻撃の苦しみとか言ってるんだろうなぁ。)

おっちゃん「ぽちっ。(ニュースからドラマに切り替わる。)」

我「!!?」

おっちゃん「・・・。(黙々とドラマを見続ける。)」

おっちゃん!人の部屋に居座ることは無神経だけど、
そーゆーのは気を遣ってくれるんだね!

ますます好きになっちゃうよ!




という素敵(?)な宿に別れを告げ、朝5時起きで成都行きのバスに乗ります。



チケットは2日前に中国人とベルギー人夫婦の旦那にお願いして買ってもらいました。
あー、自分では買える自信ないわ。
バスはわりかし真っ当なものがきた。



このバス16時間なんですよ。しかも4,000m越えの高地を走るんです。
車内の通路には一定の間隔でバケツが置いてあります。
ゴミ箱ですね。

さ、旅路も長いしiPod聞きながら瞑想しよー。



ジャカジャカズンジャカズンジャカ♪



あー、お腹空いたなー。



あれー。なんだかコーンスープの良い匂いがする~♪




後ろの座席のおばちゃんが、ゴミバケツにめっちゃ吐いてる。
つーか、コーンスープの香りの発生源は、これか、うげぇぇぇ、げろげろ。
俺の食欲とか、いろんなものを返せ!!(涙)








バスは途中、ぶっ壊れて30分くらい待ってみたりとかあったものの、
比較的順調に成都へ着きました。



ただ、今でも気になっていることがあるんです。
あのバス、真っ当なバスだったから、走行中、窓を開けている人がいなかったんです。
で、高地って基本、乾燥してるんです。

夜、ゴミバケツにあんなに一杯、後ろのおばちゃんが吐いてたゲロ。
朝には乾いてたんです。
ということは、その液体はバスの中で気化して充満していて、
その空気を吸っていたのは。。。
うげぇぇぇぇぇ!!!!


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