ツバル旅行記
ツバルはサモアと言語が似てるらしい。
まさかのクリスマス4連休に被ってしまい、小さな国でこの先の旅程を検討中。

2010/12/24(金) 42日目 それぞれのクリスマスイブ。
【本日の行程:フナフチ環礁】

さて、ママの親戚ファポリさんにいろいろお世話になることに決めた昨日。
いろいろ分かってきました。

ツバルは言語がサモアと似ているらしく、

Hello→タロファー
さよなら→トーファー
ありがとう→ファーフェタイ

らしいのです。これは、サモアのパパに会う前にサモア語が喋れるとは感激です。

言語というのは不思議です。
言語的に似ているのは、ハワイ、サモア、ツバル。
だけれども、ハワイとツバルの間にはキリバスがあり、キリバスは違う言葉を喋っている。
キリバスのクリスマス島とハワイはあんなに近いのに、違う言葉を喋っている。

彼らの祖先はどういう経路でこの海を旅して土着したんだろう。
国の定義って、実は同じ言語を喋れるかどうかなのかな。
いつかみんなが英語を喋るようになったら、その時は世界が一つになるものだろうか。
だけれどもいろんな国がある方が個人的には好きだなーと思ったり。




上空から見下ろした第一印象は“キリバスのタラワ環礁に似てる!!”と思ったのですが、
実際道を歩いてみると全然印象は違います。
タラワ環礁はコーズウェイがしっかりできていて、移動範囲がツバルより広いのです。
ツバルは空港とその周辺しか町と呼べる場所がない感じ。

そして道路が日本と同じように幅が狭い!
久しぶりに狭い道路見ましたよ。だからどことなく窮屈な街並み。



続いて人について。基本はいい人そうなんですが、どことなくぎこちない。
良い人レベルは、サモア、キリバス、ナウルが同列かなー。
バヌアツやソロモンのような、どうして今まで他国に騙されなかった?と思うような純粋善良感が漂う訳でもなく、
だけれども、フィジーのような人を騙すのがデフォルトです、という国民性ではなさそうなので一安心。


で、食事。どれがレストランなのかイマイチ外見から見分けがつかず、
もしかしたらレストランなんて数えるくらいしかないのではないかと少し憂いています。
店は結構あるのですが、品ぞろえが充実してるわけではないんですよねー。最低限あるという感じ。



と、そんな感じが分かってきた今日、クリスマスイブはまずはネットカフェへ。
ツバルには2軒ネットカフェがあり、一時間2~3ドル程度。

ツバルの観光情報を調べてみると、どうやら空港のあるこのフナフチ環礁には保護海域があるらしい。
ファポリにお願いしてさらに調べてもらうと、どうやらボートレンタルやら許可料などで、
合計200豪ドルはかかるらしい。
他の区域は許可料は必要ないのでボート代50豪ドルくらいしかかからないらしく、
それでいいかなーと思い始める。

続いてポストカードを送るために郵便局へ。

「ポストカード欲しいんですけど。」
「ここにはないよーん。」
郵便局なのにポストカード取り扱ってないとか
なめてるとしか思えない。

なんでも、philatelicなんとかという切手販売所にしか置いてなく、
そこは今日はもう閉まってしまったとのこと。
ツバルの切手は人気があるらしい。

「次の営業日は来週の水曜日ねー。」

ちょっと待て、俺、火曜日にはこの国出るぞ。

「まさか、郵便局も・・・。」
「はい、今日は4時までで、次の営業日は来週の水曜日。」

どうやらですよ。。

12月24日(金)→平日
12月25日(土)→休日
12月26日(日)→休日
12月27日(月)→祝日
12月28日(火)→祝日

という、恐怖のクリスマス連休の始まりだったらしいのです。
こんな小さな島で銀行から何から公共機関が全てストップするなんて旅行者の自分には緊急事態ですよ!!

時計を見ると午後の2時半。
店という店を片っ端から探し回るもポストカードなど置いているはずもなく、
なんとか見つけられたのはクリスマスカード。
内容も書き殴りのようなものになりつつ、なんとか午後4時、滑り込むように投函。


一仕事終えたところで、ファポリが、
「今日クリスマスで病気の人のお見舞い行くけど一緒に行く?」
と言ってくれたのでついていくことに。

50人くらいが3グループに分かれ、
毎年クリスマス、病気の家に訪問して歌を歌い、プレゼントを送っているらしい。
今回は、寝たきりのおばあちゃん、呼吸が苦しそうな赤ちゃん、足が化膿して歩けないおじさんの家へ。
家に上がると、大人15人ほどが混声合唱を2~3曲歌う。
一曲はサモア、もう一曲はツバルの曲らしく、
4畳ほど部屋に響く大音量の合唱は心に深く染みる。
キリスト教の合唱曲っていうのはやっぱりすごいと思う。
歌を聞いたおばあちゃんは、思わず涙を流す。
こういった地域団体を形作る宗教っていうのは、重要なものなのだなーと思う。





夕刻。
訪問も終わり、いっちょ、島の端から端までドライブすっか!!とファポリ。
ふぉぽり様、素敵!!
夜風を体に感じながら、暗闇の一本道をバイク二人乗りがびゅんびゅん進む。
両端からは波の音。暗くて何も見えないけど、たぶん両端ともすぐ海が迫っているのだろう。

頭上にはオリオン座、天の川。
時折建つ民家はどこもかしこもクリスマスイルミネーションで彩られ、
バーベーキューの匂いやお酒の賑わい、花火に興じる子供たち。
南の島は、庭にお墓を造ります。お墓だってキラキラ電飾で飾られてなんだか楽しげ。


この後、深夜にわたりお祈りと合唱があるらしいのですが、
エアパシフィックで貰った胃痛腹痛が再燃し、今日はここで断念。
窓の外から聞こえる花火の音を聞きながら、
なんだか素敵なクリスマスイブだったなと思いながら床につきましたとさ。
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