キューバ旅行記
チェ・ゲバラって三船敏郎みたいでカッコいいよね。行ってみれば超観光大国でした。

2013/1/12(土) 105日目 キューバ人に聞いてみよう!
【本日の行程:ハバナ】

ハバナでやることも無くなってきました。
やっべー、暇だなー。

キューバ人「日本人ノ方デスカ?私、日本語ノ勉強ヲシテイマス!」

またトルコ人みたいに騙されるんじゃない?俺?
警戒心マックスで挑みましたが、結局、超良い人でした!
彼はすっげー日本語ぺらぺらだったので、全部日本語で会話しました。
なんでも、日本人と話して日本語の勉強をしたいんだって。
以下、キューバ人に日ごろの疑問をかなりぶつけてみました。



我「どうやって日本語を勉強をしたんですか?」

キ「サンデージャポンを見て勉強しました。

我「サンデージャポンwwwwwサンデージャポンってキューバで見られるんですか!?」

キ「アメリカに亡命した友達がDVDをくれたんです。」



【亡命について】

Q:亡命って簡単に出来るの?

A:友達はカナダ経由で亡命した。

カナダを経由してキューバに帰る飛行機のチケットを購入し、
カナダで降りて国境を越えてアメリカに行くそうです。
カナダからアメリカへ行く方法は、現地のそういう専門のバスに乗るか、
大使館に亡命してアメリカに先に住んでいる家族に連絡をとり迎えに来て貰う方法があるそうです。

アメリカへ亡命するメリットとして、アメリカに足を踏み入れれば亡命と認められ居住が可能になることだそうです。
アメリカは亡命に対する基準が緩い、というのが最大のメリットのようです。
逆に言うと、キューバ人はアメリカの土を踏むことがとても難しいということです。
今日お話を伺ったキューバ人は日本に旅行へ行った事があるのですが、
上記のような亡命の可能性の理由からカナダ経由日本行きの航空券を購入することが認められず、
ロシア経由で日本に来たそうです。

アメリカに行きさえすれば、普通に働けるらしい。
友達は今はマイアミで働いているのだとか。
だから日本人でも片道航空券だとアメリカに入るのが厳しいんですねー。





【社会主義について】

Q:社会主義でも、やっぱり働かないといけないの?

A:働かないと食っていけません。

配給はあるのですが、それだけでは十分に食っていける量ではないらしい。



Q:社会主義のメリットとデメリットは?

A:メリット=医療費が安く治安が良い。 デメリット=日用品が貴重。

社会主義だから物凄い安い料金で医者にかかれるし薬も購入できる。
さらに治安も良く、街中を夜でも歩ける。
逆に、歯磨き粉や洋服などの日用品は物資が乏しく貴重品となってしまうため、
常に日用品があとどのくらいで足りなくなるのか気を配るようになるし、
日用品は自由市場では高額商品のため手に入れられないのだとか。
どちらかというと、メリットの方が大きいかなー、と言っていました。



Q:そもそも働かないと本当にいけないの?

A:働かないと生きていけません。

Q:本当に?

A:本当に!!



Q:貧富の差とかあるの?

A:段々と差が出始めました。

90年代から法律がどんどん変わっており、
2000年代初めに自営業を許可する法律が大きく規制緩和されました。
これにより自営業者が増え、貧富の差が見え始めました。
特に、タクシードライバーや民宿(カサ)をする人は一般労働者よりも裕福でそうです。
また、スポーツ選手や歌手などがキューバで最もお金持ちな層だそうです。





【黒澤明について】

Q:なんでキューバ人は黒澤明を知ってる人がいるの?

A:昔、日本とキューバは仲が良くて、その時に日本の映画などがキューバでたくさん上映されたため。

なので、キタノタケシ監督やアニメ作品はそこまで有名ではありません。
やっぱり黒澤監督、すげー。





【国際関係やアメリカについて】

Q:ぶっちゃけ、キューバ人ってやっぱりアメリカのこと嫌いなの?

A:今は別にそうでもない。

今はアメリカ人も簡単にキューバに旅行に来ています。
アメリカ人は他の国と違ってキューバ人にチップを渡していくので、
政府としても外貨獲得で嬉しいし、キューバ各人としても小金が入ってくるので嬉しいそうです。



Q:キューバへの観光客はどこの国が一番多いの?

A:カナダ

カナダからはキューバへの直行便が運行されており、
カナダからの飛行機専用の空港がキューバにあるくらい、カナダは重要なお国。
ちなみにロシアとの関係も未だに良好のようです。





【チェ・ゲバラについて】

Q:キューバ人って、チェ・ゲバラのこと、本当に好きなの?

A:ほとんどの人は好き。

チェ・ゲバラの政治思想や価値観は多くのキューバ人から評価されているそうです。





【通貨について】

Q:やっぱり観光客がCUP(人民ペソ)を使うのはキューバ一般市民的にNGなの?

A:別にそうでもない。

キューバには観光客用の通貨(CUC)と、キューバ人用の通貨(CUP)が存在します。
1CUC=24CUPくらいの設定となっており、
例えば観光客は一杯のコーヒーに1CUC(100円くらい)かかるところ、
現地の人は一杯のコーヒーが1CUP(4円くらい)で飲めてしまいます。

キューバの観光客にとって一番辛いのは交通費。
なぜなら観光客用の公共の交通機関が無く、基本的に観光客用のタクシーを使わないといけません。
同じ距離を行くにしても、観光客は観光客用のタクシーで5CUC(500円くらい)かかるところを、
キューバ人はローカルバスで0.5CUP(2円くらい)で行けてしまいます。
なので、一応観光客はCUCのみ使うようにと言われていますし、
観光情報センターもCUPを使ってできることは一切教えてくれません。

で、実際にCUPを使うと怒られるのかと言うと、そんなことはないし現地の人からも特に睨まれません。
ただ、いつ、どこで使うのかはさっぱり分からないし、基本的に教えてもらえません。
これをいかに攻略するかが、キューバ旅行を楽しくするポイントの一つかと思われます。



Q:CUCとCUP、どっちを持っておくべき?

A:外人にとってCUPは紙くず同然。キューバ人にとってCUCは紙くず同然。

外人はCUCを持っていたほうが外貨に両替できるので良いそうです。
ちなみに、2013年にCUCとCUPが統一されるという噂がキューバ人の中で噂されているそうです。
なんでも、CUPに統一されるとか。
それは分かりやすくて観光客も嬉しい限りでございます。





【大学卒業後の社会奉仕について】

Q:大学生は、卒業後の就職先はどうなるの?

A:大学生や専門技術学校生は、卒業後に2年間ほど政府関係機関で働くことが義務となっています。

キューバでは学費も大学まで無料な代わりに、卒業後は政府関連の機関で一定期間働かないといけないそうです。





【海外渡航について】

Q:キューバ人って海外に出られるの?

A:最近、キューバ人が海外に出られる法改正が可決されたそうです。

残す問題は渡航費用のみとのこと。これも大きな問題だよね。。





【ポルノについて】

Q:キューバのテレビって何処まで出してOKなの?

A:女性の水着姿までが限界です。

昔、日本映画で裸のシーンがある際は、
映画館の入り口にR指定が張り出されていたそうで、その場合は修正は特に入らなかったのだとか。



Q:キューバってAVとか売春は違法なの?

A:違法です。

キューバの違法売春は、女性がヒッチハイクの振りをして男をキャッチするのが常套手段なのだそうです。
またAVはお店がない代わりに、AVを蓄えた家があって、そこに行ってDVDを買ったり焼いてもらったりするそうです。
どれも違法です。



あれやこれやと興味深いお話をして頂き、
本当にありがとうございました!!

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