ネパール旅行記
トレッキングに挑戦するものの、いつ心が折れるか心配です。
折れるなら帰りが楽になるよう、早めに折れて欲しいなぁ。

2012/10/11(木) 22日目 エベレストトレッキング6日目~5550mに登ったら高山病になっちゃった☆編~
【本日の行程:ディンボチェ ⇒ チュクン ⇒ チュクンリー ⇒ チュクン ⇒ ディンボチェ】

ディンボチェ (4410m) 6:15 → チュクン (4730m) 8:09 / 8:30 → チュクンリー (5550m) 11:25 / 12:00 → チュクン (4730m) 13:30 / 14:00 → ディンボチェ (4410m) 15:30


トレッキングコースは大体パターンがあるので、
カトマンズの空港で一緒だった人は歩行速度が違えど、宿や村で何度も顔を合わせます。

今回は中国人の団体さん、韓国人の団体さん、そして日本人の大学生の方と何度も宿が一緒になりました。
日本語が話せるのでもちろん日本人の大学生の方とも話が弾みます。

なんと彼は自分で荷物を持ってカラパタールまで行くとのこと。
ヘタレの私には考えられない偉業を成し遂げようとしているようです。




それはタンボチェの宿でのこと。

大学生「ディンボチェの高度順応の日は何をしてるんですか?」

我「うーん、一日ぼけーっとしてるかな?」

大「僕はチュクンリーに行って、ローツェ南壁を見ようと思ってるんですよ!」


ローツェ南壁って、三歩さんが死ぬ直前に登ったやつかー。
などと思うけどたぶん読んでないだろうなー、岳。

我「えー、でもそれ、一日で行って帰って来れるんですか?」

大「僕のガイドさんは行けるって言ってますよ。」

我「まじで?んー、俺も行ってみようかなー。」







で、体調が良さそうだったので行ってみることにしました。

登りまーす。












最初は楽だったんですよ。
だって、ディンボチェという町からチュクンという町までは高低差が余りなく、
両脇にそびえる山々を眺めながらお散歩気分でしたから。


チュクンに到着してチキンスープを飲みつつー。



よし、こっから本格的にチュクンリーに登るぞ!!


急な上り坂をえんやこら。

ひたすらひたすらひたすらひたすら登ります。


頂上は見えてるはずなんだけど、なかなか近づかない。


かれこれ二時間ほど登る。

よし、登りきった!!!










と思ったら。







傾斜の関係で見えなかった、広大なフィールドが出現。

頂上だと思っていたところは傾斜の緩やかな坂の突端であることが判明。。



この時、すでに30歩ほど歩いただけで息が切れる。

こ、これが高山病!?


50m歩いて休憩を繰り返す。






まだ来ないかなー、と待ちぼうけのシェルパ君。

さ、さすがで、げほ、ぜぇぇぇぇ、はぁぁぁぁぁ。




よたよた歩きながら、やっと峰に到着です。

あとは峰沿いに頂上を目指す、だ、け。。




け、景色は、す、ごいん、だ、け、どっ。

ぜええええええええええ、はあああああああああああああ。









上、をっ、見上げて、もっ、

全、部が、ま、くろっで、

ぜええええええええええええ、はあああああああああああ、

どこ、が、頂上、か

ぜえええええええええええええええええええええええええええええ

はああああああああああああああああ

わっ、かっ、らああああああああああああああ、



はぁ、はぁ、ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ、はぁぁぁぁぁぁぁぁ



いいいいいい、はぁはぁはぁはぁはぁはぁっ。


もう本当にこんな感じで後半は疲れと高度酸素不足でまともに喋れませんでした。



緩い頭痛はするし、ちょっと油断すると吐きそうだし、
もう四方八方から攻められて、
内臓が裏側からひっくり返るようなこの吐き気の気持ち悪さ。

うっぷ。




久しぶりにガチで泣きそうになる。

もう基本的に四つんばいですよ。

黒い岩肌に沿って、三点支持なんて言われなくてもやってもますよ。

だってまともに起き上がれないし、苦しくて。

やっとのことで。



着いた!!!!!!!!!



これがローツェ南壁!!
三歩さんが一人で登ったやつですね!!






ちょ、シェルパ君、ブルースリー風wwwwww






絶景かなー!!

チュクンリーって中途半端な場所にあるし、
高度順応するには標高が高すぎるしであんまり人がいませんでした。

アメリカ人夫婦と自分たち、四人だけで頂上を貸切!!

動かなければ高山病ってあんまり感じないんだけどなー。


あー、空は藍、快晴、眼下に広がる大地。

なんて気持ち良いんだろう!!







眼下に広がる大地。。

大地。。




登ってきた道が見える。。。。









そっか、今からあの一番下まで降らないといけないのか。(涙)

ああ、待って、シェルパくぅぅぅぅん!!
置いていかないで!!





下りもやっぱり辛い。

空気が薄くて、30歩ほど歩いただけで5分休憩。



もうシェルパ君との会話もなく、長い時間をかけてチュクンに到着。

さすがのシェルパ君もお疲れの様子。


シェルパ君と宿の人はこちらを見てなにやら会話。
顔が黒くてあんたが日本人じゃなくてネパール人かと思ったよ、わっはっは。

ごめんなさい、今、そういうのにリアクションできる状況じゃないの。(涙)
もう本当に全身全霊で疲れたの(涙)

さらに緩やかな坂を下って数時間、ディンボチェへ到着。






おっかしいな、標高は下がったのにまだ少し頭痛がする。

今日、高度順応のはずだったのにね。

明日に響かなければ良いんだけどねぇ。
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