サモア旅行記
れっつらサモア。

2009/3/16(月) 9日目 世界で最後だった夕日。
【本日の行程:ファレアルポ】




今日は夕日が暮れるまでひたすら待ち時間。
夕日まで腐るほど時間があるので大変です。










このファレアルポの宿にはもう一人お客さんが泊まっていました。

白髪で白い口ひげと顎鬚をたくわえ、どしっと体格の良い初老のサモア人です。
上半身は暑いので裸で、わき腹から腰部にかけてびっしり刺青が施されています。
どーん、って感じの恰幅いい怖いおじさん。


おじさん「こっちきなさい。」

うげ、呼ばれた、怖ぇーよ!



おじさん「君はどこから来たんだね?」

目つきが鋭い。



我「にっぽんからです。」

そもそも日本なんて知ってるんだろうか。



おじさん「おー、じゃぱーん!知ってるぞ!テクノロジーがすごくて高層ビルがたくさんあるんだろ!?」

笑顔で会話が弾むおじさん。良かった、見た目はめっちゃ怖いけど良い人そう。


我「おじさんはここに住んでるんですか?」

お「いや、私はアピアに住んでるんだ。」

我「どうしてこんな西の端っこに来てるんですか?」

お「サモアにはマタイっていう族長みたいな制度があって、私はそのマタイの一人なんだ。
このファレアルポでマタイ会議があるからわざわざ来たんだよ。」

我「へー。」




おじさんとカップラーメン(韓国製)を食べながら談笑。
(↑日本製の食品は価格が高いので海外では流行ってない。)



お「アピアではどこに泊まってるんだ?」

我「バレンタインモーテルってところだったんですが、まだアピアに帰った後の宿は予約していないんです。」

お「そうか!じゃあアピアに帰ったらうちに泊まりに来ればいい!」

我「えー、でもどこに住んでるんですか?」

お「アピアのど真ん中だよ!アギーグレイスホテルは分かるか?」

我「はい。」

お「あの近くだ。」

我「めっちゃど真ん中じゃないですか!」

お「だろ?無料で泊めてあげるぞ。」

我「行きます行きます!」



サモアでホームステイをブッキング完了。








暇なので宿の周囲を探索。








大きなサイクロンで壊れた教会。







お墓。




まだまだ時間があるので、
大きなボトルビールを買ってひたすら読書。






日が傾いてきた!







おじさんはマタイ会議にでかけて宿には誰もいない!
世界最後の夕日を独り占め!








ぎりぎりセーフで見えたって事でいいですよね??








夜。

真っ暗になって、ファレ(宿)の中で読書。

トイレに行くために外に出る。















満点の星空

天の川、その中に埋もれた南十字星



あれが南十字星か?
星座の本を見ると、どうやら見ていたのは偽十字星。
本に従って視線をずらすと、一回り小さな本物の南十字星が。


波の音が暗闇に響きながら、

いつまでも、いつまでも、
首が痛くなるまでずーっと空を仰いでいました。
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